今週の1冊

新聞の書評欄から学生の皆さんに
おすすめの1冊を毎週紹介!

2019/03/05更新

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 2019/04/11 Factfulness : 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
 著者のハンス・ロスリング氏は公衆衛生が専門の医者で、タイトルの『ファクトフルネス』は著者による造語です。世界のあらゆる分野のものを見る時には、事実をもとにして見るという習慣をつけようと書かれています。人間の「本能」には、何事も悲観的に見ようとする思い入れが脳に組み込まれているからだと説いています。第1章から10章までそれぞれ本能を、「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」「恐怖本能」などに分類し、教育、貧困、人口、エネルギーなどのテーマに絡めて分かりやすい言葉で説明しています。残念ながらハンス氏は本の完成を見ることができませんでしたが、氏の息子夫婦がデータの解析やデザインを担当し、見やすく分かりやすく構成されています。本書を参考にして日頃から誤解や偏見でものをみないように心がけたいものです。お薦めします。(O.M)
詳細(請求記号 A//)内容紹介
 


朝日新聞2019/2/4掲載
毎日新聞2019/2/10掲載
日経新聞2019/2/23掲載
 


 2019/01/24 クラシック音楽全史 : ビジネスに効く世界の教養
 国際的なビジネスの世界では、クラシック音楽に対する教養は常識かつ重要なのだそうです。「クラシック」の語源は、ラテン語「classis」(階級)から派生した「classicus」(第1階級に属する)からきており、「一流の」「最高水準の」という意味を持つそうで、クラシック好きな私も恥ずかしながら知りませんでした。世界的舞台では文化的教養とは重要なのだなと感じましたが、そう考えると却って敷居が高くなってしまいそうです。しかし、本書を読めばクラシックがぐっと身近に感じるようになるかもしれません。本書では歴史、経済、政治、宗教等の観点からクラシック音楽の変遷がやさしく語られます。作曲家の功績やエピソード、オーケストラの編成や楽器やジャンルなど基本的なことも押さえられ、ざっくり大きく体系的に学べるクラシック音楽の入門書としては最適です。巻末には著者セレクトの「クラシック音楽入門者向けおすすめ曲10選」だけでなく、「クラシック音楽が観て楽しめる映画30選」も付いており、映画好きな人も注目です。ドラクエ音楽の作曲者すぎやまこういち氏も、クラシック音楽を「聴き減りのしない音楽」「飽きない音楽の真髄」と評価しています。数百年にもわたって聴き続けられてきた音楽には学ぶことも多いのではないでしょうか。身構えず、ぜひクラシック音楽の世界をのぞいてみてください。(I)
詳細(請求記号 A/762.3/MAT)内容紹介
 


読売新聞2018/12/9掲載


 2019/01/17 未来をはじめる : 「人と一緒にいること」の政治学
 本書は、東京の女子高で中高生に行った全5回の講義を一冊の書籍にまとめたものです。テーマは「政治」ですが、著者は生徒と一緒に、わかりやすいことばで、身近な問題を例にとって「政治」を考えていきます。選挙制度や民主主義、ここで扱われているテーマを周りの人と議論したことがある人はどのくらいいるでしょうか。堅苦しいと思いがちですが、日本で暮らしている私たちにとってどれも避けては通れない内容です。まもなく平成の時代が幕を閉じ、4月には新元号が発表されます。これからの日本はどのように変わっていくのでしょうか。本書が日本の政治、わたしたちの未来を考え直すきっかけになればと願います。まずは、難しく考えず興味のある講義から読んでみてください。(O.H)
詳細(請求記号 A/311/UNO)内容紹介

 

読売新聞2018/12/17掲載


 2019/01/10 寝ても醒めてもタカラヅカ!!
 皆さんは「宝塚歌劇」を観覧したことありますか?1度だけ東京宝塚劇場で観劇したことがありますが、豪華な衣装と素敵なステージでタカラジェンヌがとてもキラキラしていました。現実を忘れるほどの夢の世界にびっくりしたことを覚えていますそんな華麗な世界の宝塚にあこがれるファンはとても多いのですが、初心者には敷居が高いような気がします。そのような時に役立つのが今回紹介する本です。著者はファンが高じて宝塚歌劇に関連する仕事に就くぐらい宝塚歌劇を愛しています。 本を開くと宝塚歌劇の基礎知識から、ファンの視点ならでは観劇ポイントまで載っています。本を片手にキラキラの夢の世界を覗いてみるのはいかがでしょうか。(S)
詳細(請求記号 A/775.4/MAK)内容紹介

 

読売新聞2018/12/17掲載



 2018/12/20 あの映画に、この鉄道
 本書では日本の映画に出てくる鉄道について、北海道から九州までのローカル線を紹介しています。知らない路線図を見るのが新鮮なのと、映画の作品によって同じ駅・車両や風景が、異なってみえるであろうと想像しながら読むことができます。また、鉄道が好きな映画監督もわかってくるので面白く、作品でキャストが生活しているであろうと想定している駅のシーンではイメージが膨らみます。藤沢・辻堂・茅ヶ崎駅が出てくる映画作品も紹介されているので、日頃利用している鉄道が映画のシーンではどのように映っているのかを確認したくなる一冊です。(T)
詳細(請求記号 A/778.21/KAW)内容紹介

 

朝日新聞2018/12/8掲載